ベンツの上手な買い方
AMGって何？ベンツとは違うの？
ベンツという車のブランドの名前は知っていても、AMGはあまり聞きなれない言葉です。AMGは、メルセデスベンツの部門の一つであり、モータースポーツを専門としています。このAMGに関し、由来や車の紹介などを行います。
レース向けの部品開発企業から始まったAMGの歴史
ベンツは、高級車の中でも特に世界中で知られる代表的な車です。特にSクラスを始めとする重厚な高級車は、憧れの的で認知度が高いです。しかしそのベンツに、AMGの部門の存在があるのはあまり認知されてはいません。AMGは、メルセデスベンツのモータースポーツを担当する部門であり、走行性能を重視した車を作り出すのが得意です。本来、AMGはメルセデスベンツとは関連性のない企業として創業されました。レース用自動車の部品設計を目的とし、世界中の自動車メーカーからの依頼を受け、車の開発業務を担当してきました。やがてメルセデスベンツ社とも、自動車開発で取引を始めることとなります。その後、AMGが持つ高い開発力がメルセデスベンツ社に認められ、やがて一部門として迎えられることとなり、再出発します。その実力は確かであり、メルセデスベンツの中でも、スポーティな走りができる車のチューニングに貢献しています。車にスポーツ感を求めるファンにとっては、AMGは関心を集める対象であり、この部門が関わるメルセデスベンツの新しい車の情報には、世界中から興味が集まります。
ベンツの重厚感と走行性能を兼ね備えたAMGモデル
出典：auto-blog
AMGが担当するレース向け部品開発やチューニングの業務は、本来メルセデスベンツの中では異質なものです。高級車であるSクラスなどのベンツ車は、走行性能よりも重厚感を重視する傾向にあります。ベンツの高級車にとって、重い車重と滑らかな乗り味こそが主体であり、スポーツ性能は求められていません。しかしAMGは、その高級志向が強いベンツ車にスポーツカーとしてふさわしいチューニングを施します。ベンツのAMGモデルは、重厚感あるベンツらしい風格を損なわず、かつベンツに似つかわしくない強力な加速のポテンシャルを持ちます。ベンツに鈍重なイメージを抱いていたドライバーも、AMGモデルに乗れば印象が変わります。またボディを補強し、ねじり剛性の高さを確保しています。AMGの走行性能の高さは、サーキットでも十分に通用します。高級な車に乗りたいけれども、スポーツカーのような走りも楽しみたいというユーザー層の心を掴み、AMGは人気が高いです。確かに、ベンツ車にさらにレース向けのチューニングを施したAMGのラインナップは、通常のベンツ車と比べて少し値段設定が高いです。しかしこの車の完成度の高さは、値段以上の大きな価値を持ちます。
AMGが開発する車の代表的なラインナップ
出典：OPENERS
AMGは、メルセデスベンツのモータースポーツ向け部門です。そのため、AMGが開発する車は、ベンツ車をベースとする場合が多いです。その中で注目できるのが、ベンツSクラスをベースとしたS65AMGです。エンジンは最高出力600馬力以上の出力を可能にし、強力なパワーを発揮できます。またそのエンジンに適した、サスペンションからボディ設計に至るまで、AMGの技術力がふんだんに盛り込まれています。またクロスカントリー向けのGクラスをベースとしたG63AMG6X6は、独特な特徴を持つ車です。この車は六輪駆動により走行し、非常に荒れた岩場であっても乗り越えられる対応力を持ちます。また、ドライバー席からタイヤの空気圧をコントロールを可能にし、路面状況に合わせてタイヤの空気圧が変更できる柔軟性を持ち合わせています。一方でAMGが開発する車のラインナップの中には、ベース車を持たないAMGオリジナルも存在します。メルセデスAMGのGTは、メルセデスベンツがスポーツカー市場に投入するために開発された車であり、車体からスポーツカーとしてのデザインを持ちます。